招待客は何名様?

披露宴にご招待するゲストの人数ですが、一般的に何人位だと思います。私達の田舎沖縄で、人々にそう尋ねたら、きっと答えにビックリする事と思います。平均250人位なのです。私が今までに出席した披露宴の最高の人数は400人規模のものでした。友人の新婦もご主人になられる方も、ごく普通の家庭で育った人達です。社長とか、社長令嬢とでもありません。ただ単に親戚が多いだけなのです。私達の田舎では、とにかく冠婚葬祭は年中行事です。出席する回数が半端ではありません。
例えば、私が沖縄に住んでいて、会社勤めをしていたとします。そして結婚をする事になり、沖縄方式で結婚式の招待状を発送する場合。まず、兄弟姉妹ですね。既婚者であればその連れ合い、子ども。ここまでは普通だと思います。驚きなのが、連れ合いのご両親まで招待状は行きます。そして従兄。いとこが既婚者であれば、その連れ合いや子ども。
そして勤務先では、上司はもちろんの事、属している部の人々全員に招待状の発送。小さな規模の会社であれば、部を超えて社員全員に結婚式招待状は行き渡ります。そして、私の両親の親戚関係の招待が始まります。両親の兄弟達、伯父伯母は当然の事ですが両親の従兄まで招待状が行ってしまいます。昔の人は兄弟が多いので、それはもう大変な人数です。親戚以外でも、両親が自分の友人を招待したいと言うケースも沢山あります。私の母はご近所で建築会社の社長ご子息の結婚式に近所の方5人で出席しました。しかし、誰一人、息子さんの顔を見た事がなかったのです。招待するほうも驚きですが、招待状を貰ったから、速出席となる状態にも驚きではないでしょうか。
そんな感じで結婚式招待状を発送しているので、250人くらいは当たり前なのです。年間に出席する結婚式の数もきっと多分、沖縄は日本一だと思います。しかし、そんな調子で結婚式に招待されていたら、御祝儀貧乏になって大変とだと思いませんか。実にその辺は上手く出来ているのです。
沖縄の祝儀
ご祝儀 |
料理 |
引き出物引出物も千円から二千円の間です。ですので、引出物に期待は殆どしていません。今まで頂いた引出物で覚えているのは、大皿一枚やお箸、ティースプーンセット、コーヒーカップひとつなどです。たまに陶器5枚セットとかもありましたが、あまりに安っぽくて驚いた記憶があります。 |
この引出物の予算なので、量より質を求めて欲しいものです。逆に潔いと思った引出物は引き菓子のみの場合でした。ちょっと高級感のあるお菓子に思わず喜びました。センスのある新郎新婦でしたので、期待を裏切らず感心しました。
沖縄の結婚式
結婚式は所変われば、全くと言っていい程、違いがあります。沖縄の結婚式、きっと他県からみたら、驚きだと思います。沖縄は身内を重んじる傾向があると思います。結婚式において、一番の上座は両親です。そして親戚が前から座っていきます。そして、会社関係、友人と続きます。一番見たくてたまらない、友人の花嫁姿はいつも遠くから眺めていました。400人の結婚披露宴の時はさすがに見えなくて、会場に沢山モニターがついていました。
それから、沖縄の結婚式で欠かせないものは、舞台なのです。余興、踊りなどで必ず必要です。レストランウェディング以外であれば、絶対に踊りたいと言ってくる親戚の伯母様が数人いるはずです。友人達は文化祭の出し物のような感覚で余興の為に場所を借りて、時間を掛けて練習をします。沖縄の人々にとって結婚式は本人達だけのものではなく、自分も主役になれる、お祭り騒ぎの飲めや踊れの宴会に近いのかもしれません。
私の友人が話していた事ですが、この友人達の有志の集まり、練習に対しての新婦の対応で、その後の結婚生活が予測できるそうです。一度も差し入れや、労いの言葉を掛けることなく、他人事の態度の新婦、夫婦は離婚する可能性が高いと豪語していました。大げさですが、まあ一理あるとも思いました。
結婚式でも踊るカチャーシー
それから、この舞台、踊る花嫁なんて見出しで、結婚式の面白映像などで見た事があるかもしれませんが、沖縄の結婚式では、絶対に欠かせない、結婚式締めくくりの大舞台なのです。カチャーシーといった手を頭の上で左右に移動する簡単な踊りなのでが、喜びお祝い事、まさに結婚式には付き物の踊りなのです。年配の方は踊りたくて、心待ちにしていますが、若い世代では、仕方なくといった感も正直あります。
私達も恥ずかしかった口ですが、一番に舞台に上がって踊らなくてはならないのは、新郎新婦なのです。新郎新婦が踊っているから、友人達は新郎新婦に声を掛けたくて舞台に上がってきてくれるのです。なんせ大人数なので、キャンドルサービスなども、全テーブルではないのです。唯一、身近で声を掛けられるチャンスなので、これは欠かせないプログラムになっています。
沖縄での一般的な結婚式を紹介してきましたが、私達の結婚式、披露宴はかなり、沖縄の一般的なものと違いました。余興に出ることもなく、ゆっくり食事や会話も楽しめたと喜んで頂けたようでしたが、それは私達が沖縄に住んで居ないという事情を踏まえての、お言葉だったと思います。全部の披露宴がこんな調子では、きっと物足りないと感じるはずです。私達の思いと物珍しさが上手くマッチした結婚式ではなかったのではと今は思っています。