人前式を選んだ理由
私達が選択した挙式スタイルは人前式でした。16年も前の話なので、今とは全く違った反応というか、反対の声もありました。正確に言うと反対しようにも、どういったものか解らないというのが正直な感想であったと思います。 実際、私達も人前式に出席した経験はありませんでした。ウェディング雑誌やテレビで見たくらいの知識でした。それなのに何故、人前式を選択したかと言うと、私達のコンセプト、手作り感のある結婚式を自分達の手で執り行って見たかったからなのです。 私達は上京して仕事を持った生活なので、田舎にはたまに帰省するくらいでした。帰省しても数日なので、親戚や友人、沢山の人と会いたい気持ちはあっても、なかなか会って話しをする事も出来なかったのです。そこで、出席して下さった方々と長く一緒の時間を過ごしたかったこと、それぞれ話しが出来る結婚式、披露宴を行いたかったのです。そこで、雑誌等で見知った、人前式を行えばちょうど良いし、記念にもなるのではないかと考えたのです。
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ウェディンググッズを手作りで!
まず一番に考えたのが様々なウェディンググッズを出来るだけ、手作りしてみようと思ったのです。現在の様に外注が簡単に出来る時代でもなく、キットのようなものもなかったので、簡単に綺麗に手作り出来るグッズも限られてはいましたが、頑張って作ってみました。どういった物を作ったかと言うと、人前式で使用する
などです。幸い時間は余裕があったので、コツコツと楽しみながら作って行きました。担当者と雑誌などを参考にして人前式の式次第を考えてみました。披露宴会場の中心に赤い絨毯を引いてバージンロードを作ってもらいました。本当は父と腕を組んで歩きたかったのですが、父が恥ずかしいと言ったので、新郎新婦で腕を組んで、結婚行進曲と共に入場をしました。チャペル式の変形バージョンです。 そして、舞台に上がり式次第を執り行いました。誓約文を読み上げ、婚姻届にサイン、そして結婚指輪の交換をしました。私達もホテルもゲストも皆初めての経験、光景だったので、新鮮で面白かったと言ってもらえました。 私達が入場をする前に司会者の方から、人前式の説明、人前式を行った理由などを話してもらった事で、スムーズに進行が出来たと思いました。ご招待した皆様は、私達にとって一番身近で、お世話になっている大切な方々。皆様に見守られ、参列してもらい、証人になって、祝福されて結婚式を執り行いたかった事をプロの司会者に代弁して頂いた事で、人前式に懐疑的だった両親や兄弟達にも、ちゃんと気持ちが伝わったみたいです。最終的には良かったと言って貰えたので、ホッとしました。思考錯誤のぶっつけ本番の人前式でしたが思い出深く、16年経った今でも感動や感謝の気持ちを鮮明に覚えている事は私達にとって大正解だったと思っています。 |