衣装選びは譲れない

私達の結婚式はホテルで人前式と披露宴を行うスタイルでした。ご招待したゲストとゆっくり会話が出来るようにとお色直しはせずに、ウェディングドレスのみの着用となりました。一着のみとなると、ウェディングドレスへの思い入れは強くなるばかりでした。最初はウェディングドレスの購入も考えて、様々なドレスショップを訪ねましたが、購入出来る予算で選んでしまうと、パンフレットでは、問題なく綺麗に見えても、実際手にとってみてしまうと、素材や光沢など、どうしても納得でないのです。
それならば、同じ予算でドレスをレンタルするのが賢明だとすぐに気付きました。ウェディング雑誌を何冊も見て、気に入ったレンタルドレスを見つけたら、直接お店に足を運びました。
レンタルドレスを選ぶ
そこで、遠距離沖縄結婚式の問題が出てしまいました。どうしてもレンタル期間が長くなってしまうので、ドレスを借りる事が出来ないショップもあるのです。そんな中、とても気に入ったドレスを見つけました。私の印象とは全く違う、かなり甘い感じのドレスです。広い会場を歩きまわる予定でしたので、ある程度ボリュームがあるドレスを着用した方が、良いのではとアドバイスを貰っていたのです。上半身は抑えて、後ろ下半身はフリルの嵐のドレスです。
いつも年齢以上に見られていたのですが、ここは幼い頃からの夢だった、お姫様ドレスに恐る恐る袖を通してみました。すぐに悪くないと思ったけれど、違う形のシンプルなものもいくつか着てみました。しかし、やっぱりトキメキがないのです。結局、雑誌で見て一目惚れして探しあてたお姫様ドレスに決める事にしました。そして、問題のレンタル期間と輸送の期間。結婚を決めた時と同様、困った時の無謀の行動力を発揮して、千葉から出発して、渋谷でウェディングドレスを借り、持ち歩いて、羽田に向かって、そこから沖縄。すべて電車での移動でした。翌日披露宴を行い二次会まで楽しんで、一日休息。
またまたウェディングドレスを持って飛行機で羽田、渋谷でドレスを返して、千葉の自宅に帰り、翌日、成田からバリ島へ新婚旅行に出かけるという、かなりのハードスケジュールでしたが、不思議な事に疲れた記憶がないのです。若さなのか、楽しさなのか、今はもうわかりませんが、結婚にまつわる全ての行為をやり遂げた充実感があったのは確かです。
ドレスにまつわる話
このウェディングドレスにまつわる話をひとつ。私達はホテルで結婚、披露宴を行いましたので、もちろんホテルの衣装を借りる事が、ホテルにとって一番の理想です。他店から持ち込んだものに関しては持ち込み料がかかるのは通常な事です。私達も覚悟はしていたので、いくらですかと尋ねたら、15万円ですとの答えに衝撃を受けました。 でも、どうしても諦めることが出来なかったので、私のこのウェディングドレス対する気持ちを訴えました。これだけの労力を使ってまで着用したい気持ちに、ほだされたのか、呆れたのかは定かではありませんが、持ち込み料が15万円からいきなり1万5千円になったのは、またまた衝撃を受けました。もしかしたら冗談だったのでしょうか?どちらにしろ破格の値段ですので、もしウェディングドレスをホテルに持ち込むなら、事前に料金を調べて交渉する必要があると思います。 |