プリザーブドフラワーが喜ばれる理由

プリザーブドフラワー

皆さん、最近結婚式や誕生日プレゼントでよく贈られるプリザーブドフラワーをご存知でしょうか?プリザーブドフラワーとは、プリザーブド液と呼ばれる特殊な液体に浸して保存したものです。このプリザーブドフラワーの特徴は、長期間保存ができるという点。長期間と言っても1ヵ月程度ではなく、3〜5年、加工する花の種類によっては10年以上も保存ができるものまであります。そのため、お祝いなどのプレゼントとして人気なのです。

人気の理由は他にも!まず、プリザーブドフラワーは枯れることのない花というのが大きな理由の一つですが、他にも手入れの必要がないことが挙げられます。生花であれば、水を与えなければいけません。そうしなければ枯れてしまいます。それは生きた花のため、世話を行わなければならないためです。しかし、プリザーブドフラワーはプリザーブド液を使って既に加工されています。生花のように成長することはありません。そのため、水を与える必要がないのです。これは贈られた側にとって一つの人気の理由です。

花に関心のある方もいれば、育てたことがない方もいらっしゃるかもしれません。育てたことのない方にとってはプレゼントされた花を水の入った花瓶に飾るぐらいで、どう世話をすればいいのか分からないかもしれません。そうなると枯らしてしまうことにも成りかねません。

しかし、プリザーブドフラワーであればその心配がありません。水を与える必要がなく、手入れを行う必要もないからです。これは、贈られる方にとってもプレゼントされたものをダメにしてしまう可能性が低いので良いですね。しかし、手入れが必要ないとはいえプリザーブドフラワーを飾る上で気をつけなければいけないこともあります。

プリザーブドフラワーを飾る上で気をつけるポイント

プリザーブドフラワーは手入れを行う必要がないと言いましたが、その花の形状を保つためにいくつか気をつけなければいけない注意事項があります。では、プリザーブドフラワーを飾る上で気をつけなければいけないポイントをご紹介しましょう。

プリザーブドフラワーは脆い
プリザーブドフラワーは長期間保存できるために加工されいますが、その工程で普通の花よりも脆くなってしまいました。そのため、プリザーブドフラワーのもとになった花よりも軽いです。それはファッションの一部として利用できるメリットの一つですが、あまり乱暴に扱うとプリザーブドフラワーの亀裂や損傷などを引き起こす原因にもなります。
湿気や温度に弱い
湿気や温度にも注意しなければいけません。プリザーブドフラワーは、高温多湿の場所に置くと劣化してしまいます。そのため、プリザーブドフラワーを飾る場所にも注意が必要です。温度が高くなる夏場やじめじめした梅雨の6月は特に注意が必要でしょう。プリザーブドフラワーを涼しく気温・湿度が一定に保たれる場所を見つけ飾りましょう。温度の目安は18〜20℃前後と言われています。
強い光にも弱い
花と言えば陽に当てるイメージがありますが、プリザーブドフラワーは光に弱いため注意しなければいけません。ベランダに飾るのはもってのほか。部屋の中に飾るとしても照明が直接当たるような場所は避けましょう。長時間光に照らされると、変色や亀裂などプリザーブドフラワーに影響がでてきます。そうなると保存することが不可能になってしまうため気をつけましょう。

プリザーブドフラワーは花粉や香りがない

香りがない

花は繁殖のために花粉を出します。しかし、その花粉で咳き込んだりくしゃみや鼻水と言った症状が発生する方もいらっしゃるでしょう。そう!花粉アレルギー。日本で起こる杉花粉の季節は、仕事や体調に影響を及ぼすのでとてもやっかいですよね。その時期は街中でマスクをしている人を多く見かけるでしょう。

でも、プリザーブドフラワーなら花粉アレルギーの方でも大丈夫!プリザーブドフラワーは、保存された時点で既に機能を失っているため花粉の心配がありません。そのため、花粉アレルギーの方にもプレゼントできる商品です!花は好きだけど花粉の影響でくしゃみが鼻水が止まらない…。そんな方にもプリザーブドフラワーは贈ることができます。

花粉が出ないということは、虫も寄り付きにくいということ。蝶々やミツバツは花粉や蜜の臭いに誘われてやってきますが、プリザーブドフラワーはそれ自体がないのでほとんど寄り付くことはないでしょう。また、花特有の香りもありません。花の種類によっては強烈な香りを出すものもあります。人によっては、それが良い香りだったり悪い香りだったりします。中には花の香りがダメな方もいらっしゃるでしょう。そんな方にもプレゼントできるのがプリザーブドフラワーというギフトです。

自分で作ろう!プリザーブドフラワー工程

ここでプリザーブドフラワーの作り方をご紹介したいと思います。まず、プリザーブドフラワーで必要な道具が以下のようなものです。

  • プリザーブドフラワーのもととなる花
  • プリザーブド液
  • 液体を入れる容器
  • 液体を浸けるための重し
  • ゴム手袋やビニール

まず、プリザーブドフラワーとして保存する花を探さなければいけません。現在、保存できる花の種類は限られているため、どの種類が保存可能かを事前に調べましょう。種類によっては加工しやすいものや長期間保存できるものもあるためインターネットや専門店の方に確認すると良いですね。花の種類が決まったら早速購入ですが、花は一番良い状態のものを選びましょう。その状態でプリザーブドフラワーとして保存するので、キレイな花を咲かせた美しいものを選ぶのが基本です。そして花を購入したら今度は加工の準備。

第一に、花の水分を全て抜かなければいけません。水分を抜けばなんでもカラカラになってしまいますが、その代わりプリザーブド液を吸わせます。プリザーブド液は市販で販売されているので、誰でも簡単に手に入れることができるでしょう。また、花の瑞々しさを保つためのグリセリンや着色料も含まれています。それによって衣服が汚れてしまうため、ゴム手袋やビニール袋の容易はお忘れなく。このプリザーブド液に花を浸したら、そのまま寝かせなければいけません。花が浮いてこないように蓋の上に重しを置いて、涼しい場所で寝かせましょう。花の種類によって浸す時間が変わりますので、事前にチェックしておくことをお忘れなく。数日寝かせたらプリザーブド液から花を取り出して乾燥させます。完全に花が乾いたらプリザーブドフラワーの出来上がりです。

初めは上手く作ることができないかもしれません。もしかしたら保存状態もあまり良くない可能性もあります。何度もチャレンジして、プリザーブドフラワーを完成に近づけて下さい。もし、思い通りのプリザーブドフラワーが完成すれば素晴らしい技術を手に入れたことになります。通常、プリザーブドフラワーをショップで購入すると通常の花の3倍の値段がするでしょう。理由はご説明した工程を経て初めてプリザーブドフラワーが完成するからです。少しプリザーブドフラワーが高いとお考えなら、自作のプリザーブドフラワーに挑戦するのもお勧めです。